ふんどし祭2016 in タムタラ(実況解説)

ヒュゥゥウ・・・ドンドン・・・
パッパラ~リラ~パララ~パプァ~
「さぁ、今年もやってまいりましたふんどし祭!!」
「今回のステージはココ!タムタラで開催されます!!」
「この陰鬱な墓場で今年はどんな奇跡を見せてくれるのでしょうか!!」
「実況は私ミンフィリア。解説はラウバーンでお送りします。」
「宜しく御願いします。」
「いやぁ~一時はあまりの肌の露出の多さに苦情が殺到し存続も危ぶまれていましたが・・・今年も無事開催されましたね~」
「そうですねぇ。それでもあれだけの苦情を受けながら今回開催されたというのはなかなか意義がありますよ。国民も徐々に服を纏うことへの一種の疑念、のようなものを感じ始めているんじゃないでしょうか。」
「でもあくまでふんどしですからね。完全な裸体というわけではないので、そこは視聴者の皆さんにも留意してほしいところです。」
「おっとォ!ここで挑戦者の入場だァッ!!」
「これは素晴らしいふんどし具合ですね。今年は期待できそうですよ。」

「手前からモンクAquarius選手(アウラ)、白魔導士Shiba選手(ヒューラン)、剣術士Amatsuka選手(ララフェル)、黒魔導士Roarich選手(アウラ)が並んでいます。」
「些かタンク(盾)であるAmatsuka選手のレベルが心許ない気がしますが、それでも他の選手はふんどし界の伝説、かつてのyuraha氏に迫るものが感じられますねぇ。」
「ここで開催者であるナナモ様より本イベントに於けるルール説明が入ります。挑戦者一同、心して聞いています。」
「・・・ハァハァ・・・・・スゥ・・・・・・・・ハァ・・・」
「ここで一度視聴者の皆さんにも簡単にルール説明を行いたいと思います。」
「ルールは至ってシンプル。身に着ける装備を武器・盾、そしてふんどし(腰装備)以外全て外した状態で所定のコースを進んでいき、最奥の標的を倒した時点で競技終了です。注意したいのがアクセサリー類といったものが持ち込み禁止となっている点です。この規定により出場停止となった挑戦者も過去数名いるので気を付けたいところですね。」
「かつては競技終了後に、如何にふんどしを活かし、より鮮やかに技を繰り出していたかを競う『ふんどしPOINT』が設けられていましたが、近年では慢性的な挑戦者不足によりクリアそのものを重視するシステムが採用されていますねぇ。」
「挑戦者たちがスタート位置へと移動しました。観客席ではスポンサーであるエオルゼアふんどし協会会長ウリエンジェ氏が手を振っています。」
パァン
「あぁッそして今はじまりましたァァアッ!!競技開始ですッ!!!」

「開始の合図とともに地下霊殿内へと足を踏み入れる冒険者達ィ!ふんどし一丁の為、とても慎重に進みます!」
「ここで最初の敵に遭遇!いつもより体力がガリガリ削られていきます!」

「体力が貴重ですからねぇ。ヒーラーのありがたみがいつもより身に沁みるでしょう。」


「ん・・・?どうやら何か起こったようですね・・・挑戦者立ち止まっています」

Amatsuka『ふんどし破れそう。』
「あぁぁッ!ここでまさかのハプニングだ!!ふんどしが破れてしまっては流石に中継中止だァッ!!」
「完全に破れない限り放送できますからなんとか大丈夫でしょう。」
「ハプニングを乗り越え挑戦者一同奥へと進んでいきます。」


「それにしてもRoarich選手のスリプルが凄まじいですね~殆どの敵の動きを封じているように見えます」
「そうですねぇ。ここまでスムーズに進めているのもスリプルでの援護がかなり効いている証拠でしょう。」

「しかし見事な連携プレイだァッ!タンクのAmatsuka選手が何度も床を舐めてしまっているが、ほかのメンバーが見事にそれぞれを補いあっているゥッ!」
「これはいいパーティーですね。」


「ここで遂にタムタラ屈指の難所に辿り着いたァッ!」
「ここは左右から魔物の群れが襲ってくるので迅速な身のこなしが必要になってきます。」

「あぁッとォッ!!黒魔導士のLB(リミットブレイク。必殺技)を最初に使うという機転を利かせたが、惜しくもここで全滅してしまったァッ!!」
「今のは作戦的にも素晴らしかったのですがねぇ。非情に惜しいです。」
「この競技ではふんどしという特殊装備の為、万が一全滅してしまった場合でも復帰が許可されています。」

「なんだなんだァッ!!復帰直後に道中でクイックお祈りをしているゥッ!!しかしいいのか!!それは邪神を祀る祭壇だァッ!!」
「幸いこのステージには祭壇が非常に多いですからねぇ、形振り構ってられないのでしょう。地形を利用した賢い戦術です。」

「お祈りの効果があったのか!2回目はなんとか突破成功ォッ!!そして次に待ち受けるのはとうとう最後の標的だァッ!!」
「ふんどしにすべてを託しましょう。」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

スッ

イカァァァ!!!!!!!!

「出たァァァッ!!!あまりにイカそのものの容姿から、戦っている者達のその日の献立を絶対にイカ料理にさせてしまうという絶対王ガルヴァンスだァァッ!!!」
「今夜はイカ飯ですね。」

「最後の戦闘前に気合いを引き締める挑戦者たちです!ここは慎重にいきたいところ・・・!」
「あぁッとォ!!難所の時より案外すぐに飛び掛かったァッ!!!イカ料理が我慢できなかったかッ!!!」
「イカ焼きが頭をよぎったのでしょう。仕方ありません。」


「っとここでAquarius選手のLBが決まったァァァァアアアアッッ!!!これは素晴らしい!!!鮮やかだァァァッ!!!!」
「ふんどしPOINTが設けられていれば間違いなく高得点だったでしょうね。」


「ここで競技終了ッォオオオォ!!!!!!」
「これは熱い内容でした。」

「今回見事クリアされた挑戦者たちの皆さんには、賞品としてイカ1年分が贈呈されます!」
「いいですねぇ、イカ。イカ食べたいなぁ」

「お送りしてきましたが、どうでしたかラウバーンさん。今年はより一層のふんどしらしさが前面に押し出ていたんじゃないでしょうか」
「そうですねぇ。昨年までにも増して内容の濃さも感じられましたし、何よりこれからのふんどし業界がとても明るくなったように思えます。来年も楽しみですねぇ」
「以上実況ミンフィリア、解説ラウバーンでお送りしました。」

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