きゃんどる洞窟

すらりぬらりとイデアさん[idea]、手記綴ら...

命懸けのピンポンDASH




―― その日、私は真のランナーを知った。 ―
                    
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チュンチュン



晴れた空。

どこまでも澄み切った空気。


誰もがまだ夢の中で泳いでいる早春、


人知れず 伝説は創られた。












「集まってもらったのは他でもない、急を要する事態なのだ」


「昨日夕刻、我が不滅隊のある一個分隊が、任務中に足止めを食らった。運の悪いことにその分隊の残留している上をちょうど帝国兵の巡回ルートが走ってしまっている。この分隊が当たっていた任務は何分、極秘でな・・・。何としても帝国に感付かれるわけにはいかんのだ。」

「そこで諸君らには時間稼ぎをしてもらいたい。帝国軍拠点のカストルム・メリディアヌム、その少し北に位置するカストルムセントリに新システムの警報装置が試験配備されている、との情報が入った。諸君らには帝国兵に気付かれぬよう散開して拠点の前門まで赴き、その警報システムを破壊してほしいのだ。これが破壊されたとなれば巡回している帝国兵も即座に戻る他ないだろう。」

「・・・我が不滅隊でなく、冒険者である諸君らに頼む形となって申し訳ない。勿論報酬は用意するつもりだ。・・・では、頼んだぞ」











AM 4:00 ウルダハ ナル大門前




極秘任務の為の極秘任務。

彼等は皆それぞれの思いを背負って依頼を受けた。


そしてこの冒険者も、そのうちの一人に当たる。

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一刻を争う任務の性質上、できるだけ身軽な装備になることが要求される。


そんななか彼女の装備するものは、このブーツのみだった。

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あまりに無謀な任務。

しかし誰かがやらなければならない任務。





「準備はいいか?・・・では作戦コード:ピンポンダッシュ、開始せよ」








・・・ダッ
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各地に配置された冒険者が一斉に走る。


こうして誰も知らない、命懸けのピンポンダッシュが始まった。












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彼等は何を救うために走るのかも知らされていない。

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ただ一握りの爆弾を抱え、走る。

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そんななか突如、手渡された連絡用のリンクシェルから悲鳴が聞こえる。



(Yukina Yuzuka) 寝るわ



別ルートで向かっていた仲間がやられたのだ。

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危険な任務と割り切ってはいたが、こうまで早い犠牲に誰もが動揺を隠せなかった。

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しかし脚を止めるわけにはいかない。

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(S'ec Ret) 私もこれで寝ようかな


走る。

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(Shiki Izumo) おやすみなさいw  自分も抜けますよ~w
(Gilbert Tanaka) わたしも寝よう(^o^)おやすみ!


走る。

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(Totanoro Daraha) 自分も寝ます
(Yamaki Krater) じゃあ俺抜けるよ?
(Zyuria Mi'fetora) 私はこのへんでおちるのでぬけときますw

仲間の断末魔を耳に、ただひたすらに走る。

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次々と散っていった仲間たち。



気付けば残っているのはもう、彼女だけだった。

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そして彼女は遂に辿り着く。

fafa;jahf;aaohg
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そこにいる筈の仲間はいない。


この作戦の成否は既に彼女に託されていた。








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自分しかいない以上、この爆弾ひとつで成功させなければならない。


そのためには至近距離まで近付く必要がある。








・・・今ここで背を向けて逃げ出せば、なんとか命だけは助かるかもしれない。





「・・・・・・・・」




















シュッ・・・シュゥウゥウウウウウ


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しかし彼女は最後まで走った。












「・・・な、なんだ貴様はッ!!!よせ!近寄るな!!!」























ドォオォォオオオオオオンン・・・・・・














その後の彼女の行方は誰も知らない


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運よく生き残って帝国に捕まった、実は帝国のスパイだったなどと憶測が飛び交っているが、実のところ確証なんてない。


ただ、彼女のおかげで見事に警報システムは破壊され、極秘任務にあたっていた分隊も無事帰投することができた。





なぜ最後の一人になってまで走ったのか。




今となっては知りようもないが、唯一確かなことはある。


彼女は我々に重要な何かを教えてくれたように感じるのだ。



あれから何かが変わったわけでもない。

相変わらず今日もどこかで争いごとは起きているし、この瞬間にも人が飢えて死んでいる。



民の意を背負う妾は大きな責任とともに、その何かを大切にしながら明日を築いていこうと思う。







                       ウルダハ第十七代国王 ナナモ・ウル・ナモ
















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